写真は他人に見せてナンボ・見られて成長 ~ 写真展のススメ Part.2

グループ展を企画したことは何度かあるけれど、最初の企画は思いつきで始めたというか、勢いでやってしまったことであったのは以前書いた通り。
そのときの経験がかなり私には強烈であったことと、このグループ展で出会った他の学生たちとの交流から、また新しい別のグループ展をやろうということで話が出ました。こちらは私はそれほど強く関わってないですが、参加させてもらう上でいくつか活動はしていたと思います。でも記憶が薄いので、もしかしたらそれほどやってなかったかも。
その経験から数年後に、mixiで知り合った仲間たちの中の写真好きが集まって、グループ展をやろうかという話を遊びがてらしているうちに、次第に「じゃあ本当にやろう」ということになって、最終的には私が中心になって企画していくことになった。実際にその成果は「解毒 ~DETOX~」として2009年に実施したのだけれど、学生たちとのグループ展の経験はここで活かせたのではないかと思っている。あとは、芸術肌でこうした経験が豊富なメンバーが数名いたことも大きいだろう。
具体的な手法は前のブログを確認していただくとして、それ以外で実施したことを少し網羅的に書いてみたい。

(1)撮影会

(2)コミュ

(3)研修会

(4)遊び心

(1)撮影会

仲間うちだったので飲み会やら遊びに行くがてら写真撮影も……というノリではなく、ガチで写真撮影がメインの企画を合計で10回以上立てた。ほぼほぼ1年ぐらいのスパンをかけていたことになる。もっとも最初のうちは写真が好きだからということで撮影会をやっているような状態で、グループ展を意識し始めたのは途中からだった。
とはいえ撮影会の内容はほぼ確実に撮影中心。もちろん帰りに飲んだりダベったりしたこともあるけれど、基本的には撮影と写真展の話をしていた。カメラ構えている時間のほうが長かったかもしれない。ダレてしまうのはよくないので、○○のついでに撮影、というパターンは回避するほうがいいだろう。もちろん楽しみながら撮影してはいたけれど、写真展に出す作品制作が主題の撮影会として企画することは、グループ展のモチベーションを全員で維持するのに欠かせないと思っている。
私が企画した撮影会ばかりでなく、他のメンバーから企画したものもあったり、臨時で撮影会をしたりすることもあった。場所も特に被写体にこだわったりなどしておらず、その時期その状況で行きたい場所・行ける場所を選択していた。
いま記録を紐解いてみているのだが、2008年1月26日の新宿御苑の撮影会が初回であった。第2回は企画したが未実施、3回も未実施だったかもしれない。
3.5回なんていうハンパなのも企画していた。これはたぶんごく一部のメンバーだけを対象としていたかもしれないが、これも結果的には未実施だった。
実際に撮影会がグループ展の色を帯び始めたのは第4回の馬事公苑での撮影会からだったと思う。かなり本気でみんな撮影に臨んでいたし、作品を制作するという感覚に近い状態はこの頃から徐々にメンバーの中に芽生えてきたかもしれない。撮影会には写真展に参加しない人もいた。特に最初の数回まではメンバーそのものが確定してないかった。参加に迷っている人もいた。カメラ持ってない人もいた(ガラケーで撮ってた)。
第5回の根津神社は、このあたりでのギャラリー調査も兼ねていたはずで、この頃からおおむねグループ展への意欲は盛り上がり始めていた。メンバーもある程度固まっていた気がする。
第6回以降もなるべく月イチで撮影会を立てるようにして、グループ展1ヶ月前の10月の第9回の実施をもって撮影会は終了している。
遊びがてらという計画も一部にあって、しかしカメラは必ず持参していたのでオプション的に「分科会」と名付けて遠出の写真を撮影するなどした。

(2)コミュ

mixiで集まったメンツだったので、コミュニティ(コミュ)を作成していた。その中で撮影会も誕生したのだけれど、撮影会やグループ展の相談・計画・報告・記録などはコミュにイベントやトピックを立てて行った。もちろん実際に会って打ち合わせすることは欠かせないが、社会人が何かイベントをするときにオンラインのツールは時間節約に不可欠なものだ。
必ずしもコミュではなくてもいいと思うけれど、IT系のエンジニア屋さんなどがいない場合は誰もが簡単に作成・設定・使用できるツールを使うのが望ましい。少し詳しい人たちが集まった場合なら、ホスティングサイトやクラウドサーバ上にWikiを立てたりして独自で運用していくこともできるだろうし、そのまま記録として残しておくことも可能だろう。コミュも基本的にはそのまま残せるだろうけれど、誰かが消す気になれば消せる場合もある。まあなので、記録というよりは打ち合わせ用と考えるのがいいだろう。写真も掲載できるので、展示作品の相談などもしやすいはずだ。TwitterやFacebookだと不便な面もあるので、クローズドにできるmixiはそういう意味で便利だったかもしれない。ツールにこだわらないなら、無料ブログサイトでやってもいいだろう(実際そういう人もいた)。

(3)研修会

研修会は、最終的なメンバー確定と作品ブラッシュアップ、展示の最終的な方向性の確認などで、これは朝から晩まで東中野のレンタルスペースを借りて実施した。ほとんど缶詰だった。
研修は本当に研修で、レーダーチャートまでは書かなかったけれど十字の分析チャートで弱みや強みなどと対照をとる要素をクロスさせて作品の位置づけを確認するなど、ほとんどブレインストーミングに近い「マジ研修」をしていた。
研修会は丸一日使ってやることは決めていたので、全員が実施可能な時期をねらってやることにした。この日程調整はかなり大変だった気がするが、11月の開催ということもあり早急な意識合わせ・共通認識を持つ必要があったので、2009年7月25日に実施した。東中野の駅前にあるビルの2階がレンタルスペースで、窓ナシの事務所という感じの部屋だった。テーブルもあり工作も写真展開も可能だった。
研修に先立って、全員には候補作品をL判で持参するように通知して会に臨んだ。他人の作品を全員で1回じっくりと見て寸評を言うという感じのミニ講評会をしたり、壁に模造紙を貼ってマジックで十字線を引いて上下左右にそれぞれ「○○的」「××的」といった対照的な用語を入れて、自分の写真や作風がどういう状況にあり、何が足りないのかなどを確認していった。
もっとも、その議論の内容が必ずしも的確であったとは思わない。研修会をするまでの大げさなグループ展なんてちょっと嫌だと思う向きも多いだろうし、いちいちそんなことできないというのは、おおむね普通の考え方かもしれない。我々の場合は、写真が本当に大好きで写真展を絶対にやりたいんだ!っていう意志の人と、まあとりあえずやってみたいという気持ちの人まで様々だったので、このぐらいのガツンとしたものが必要だったというのはあるかもしれない。このぐらいやって、ようやく普通にお見せできるレベルのグループ展になるのだ……と。アドバイザー役を兼務してくれたアートな人2名もその意見だったので、とにかく1日使った研修というのは実施しようということで決めていたのだ。
これは良くも悪くも展示の内容に大きく左右したと思っている。つまり、かなり作品に色濃く影響を与えることのできた中身のある研修になったのではないかと私自身は考えている。この研修で自分の写真を改めて考える人が、私を含めて何名もいたと思う。私自身も、改めてここで人を撮ることが好きなのだという認識が強くなったのは事実である。
ちなみに研修会名の「レイバーの穴」は、まあ知る人ぞ知るというところで特に解説は控えよう……。
あと最終作品選考会は実施直前の週末に実施した。これは特に1日使ったわけじゃなくて、ファミレスで最終的にL判見せ合って判断という感じだった。あとは展示に必要な道具類などを確認するのみであった。

(4)遊び心

写真好きが集まったので撮影会でもやろうかということで命名したグループ名が「毒写真倶楽部(Poison Photo Club:PPC)」だった。毒々しいメンバーというか、まあそういうようなメンツが集まって……という意味あいがあったかもしれない。もはや命名根拠は忘れてしまったが、グループ展の名前もここから拝借している。撮影会のタイトルも「毒的撮影会」だったり、研修会も「毒的研修会」だし、「毒写真展」でキャプションは「解毒」だった。
ネーミングだけではなく、遊びアイテムの制作もやってみた。女子メンバーでキャラクターの強い子がいたので、その子に合わせてスナック風の100円ライターを制作したりした。金色の名入りである。偽物の店名を設定し、適当な電話番号(アルファベット入れて実際に掛けられないようにしている)を入れたり、ほとんどスナックのライターでしょっていうものを作った。名入りライター発注が1000ロットからだったので実際に1000作って、展示でほしい人に配布したりした。
配布物としては、チロルチョコも作った。オリジナルデザインのチロルチョコが作れるのは割とメジャーだと思うが、写真展用のロゴを制作してそのロゴで数種類の色を作成。これも最低個数で発注した。それほど費用も高くなかったはずなので、遊びとしては悪くない試みだろうか。結婚式なんかでもたまにやっている人がいるみたいだ。

とまあ徒然書いてみたけれど、グループ展をやる場合のモチベーション維持の方法や企画の手法はグループごとに千差万別と言えるだろう。なので、ここまでの内容(あるいはこの程度の内容?)でなくてもよいだろう。
ただ全員の共通認識だけはしておかないと、せっかくのグループ展が単なる自己満足で終了する危険性すらでてくるので、そこは要注意だろう。

おまけ:写真展実施までのあしあと

■【PPC】毒写真展 『解毒 ~ DETOX ~』
■【PPC】PPC写真展 『解毒 ~ DETOX ~』 開催レポ
■【PPC】毒写真展 反省会

■【PPC】第1回 毒的撮影会 2008年01月26日 新宿御苑 
■【PPC】第2回 毒的撮影会 2008年03月31日 偕楽園(未実施)
■【PPC】第3回 毒的撮影会 2008年05月24日 秩父?
■【PPC】第3.5回 毒的撮影会 2008年11月30日 群馬県?(未実施)
■【PPC】第4回 毒的撮影会 兼 写真展鑑賞 2009年02月08日 馬事公苑
■【PPC】第4.5回 毒的撮影会 in 白馬 2009年02月13日 長野県(白馬村)
■【PPC】第5回 毒的撮影会 2009年04月11日 上野・根津神社
■【PPC】第6回 毒的撮影会 2009年06月06日 鎌倉・江ノ島
■【PPC】第7回 毒的撮影会 2009年08月02日 羽田空港
■【PPC】第8回 毒的撮影会 2009年09月05日 浜離宮恩賜庭園
■【PPC】第8.5回 毒的撮影会 (番外編) 2009年12月31日 高円寺・写真BAR「白&黒」(未実施)
■【PPC】第9回 毒的撮影会 2009年10月10日 小金井公園

■【PPCお散歩】毒的撮影会・分科会 2009年07月05日 小石川後楽園
■【PPC遠足】毒撮影会・分科会 2009年07月12日 猿島(雨天により中止)
■【PPC遠足】毒撮影会・分科会 2009年09月26日 猿島

■【PPC】第1回 毒的研修会 ~ レイバーの穴 2009年07月25日 東中野
■【PPC】第1回 毒的写真展最終作品選考・検討会 2009年11月08日 新宿



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